開院8周年のご挨拶

2021年04月07日

 

あさのクリニックを開業して今年の4月で8年が過ぎました。

20134月、期待と不安の中で開院した日が昨日のように思い起こされます。開院前の内覧会には大勢の方にお越しいただき励ましていただきました。多くの患者様、医療関係者、業者の皆さん、スタッフに支えられ、これまで診療を継続することができました。心から感謝申し上げます。

胃がん・大腸がんで亡くなる方を一人でも減らしたいという思いは、開院当初から現在まで全く変わっていません。初めは少ない人数のスタッフでスタートしましたが、より上質なサービスの提供、安全な医療、一人でも多くの方の検査・手術・診療を追求し、少しずつスタッフも増え、院内のシステムも改良(バージョンアップ)を重ねてきました。この8年間に、17,000人以上の方に当院をご利用いただき、そのうち10,000人を超える方に内視鏡検査を受けていただきました。内視鏡検査の件数は26,000件を超え、その中から300例以上のがんを発見し、その半数以上を早期の状態で治療まで完了しています。また、私がこれまでに習得した技術を活かし、痔核や痔瘻をはじめとする様々な肛門疾患の手術を約1,200人の方に行ってまいりました。入院することなく日帰り治療で快適な肛門になったと多くの方に喜んでいただきました。胃腸の調子の良くない方や慢性疾患の治療継続のためにも多くの方にご利用いただいています。

新型コロナウイルスの世界的な感染拡大を受け、世界中の人が甚大な影響を余儀なくされています。当クリニックは、感染者に対する最前線での治療を行っているわけではありませんが、通常診療における厳重な感染対策、疑わしい症状のある方への対応、ワクチン接種(予定)など、その中で最大限できることを模索しながら診療を継続しています。がん検診や日常的な健康維持に関わる医療は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、敬遠されたり後回しにされたりしがちですが、特に消化管のがんは早期に発見して治療受けることが重要であることは、どんなときでも変わりありません。コロナ禍の状況下においても、日常的な診療や検診を可能な限り継続することが、私共の責務と考えています。また、感染対策そのものについても、医療機関としての社会的な責任を果たしていきたいと考えてます。

私にとって忘れることのできない複数の「師匠」や、諸先輩、同僚などのご指導のおかげで、勤務医の頃には多くの学術集会や学会において数えきれないほどの学術発表をしてきました。開業してからはその機会は減りましたが、現在でも可能な範囲でデータを発信しています。一方で、最近では、学術学会の役員や委員会の委員としての役割を求められるようになってきました。また、これまでお世話になる一方であった浜松市医師会においても、2019年から理事に選任されました。昨年、新たに大腸がん検診委員会を発足していただき、浜松市の大腸がん検診の制度管理に着手しました。私のクリニックに受診してくださる患者様のがんの予防・治療については従来通り継続しつつ、浜松市全体の大腸がん死亡率の減少のためにもお手伝いできる新たな任務をいただいたと感じています。励んでその役割を果たしてまいります。

今年からは、厚生労働省が力を入れて進めている「オンライン資格確認」が当院でもスタートする予定です。新型コロナウイルスの感染拡大の影響もあり、オンライン診療の普及が後押しされ、当院でも少しずつ行っています。新型コロナウイルスの感染対策は、恐らくウイズ・コロナ時代にとどまらずアフター・コロナ時代にも大きな影響を残すことでしょう。医学医療が急速に進歩・変化するのは今に始まったことではありませんが、そのスピードは年々増しています。また、この8年の間に浜松市内にも、内視鏡検査を担う新しい医療機関が複数誕生しています。常に時代を見据え、患者様のニーズにお応えし、自らの役割を検証しつつ、「バージョンアップ」を続けていきたいと思っています。

これからも、どうかよろしくお願いいたします。


 


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